たけしのぼんやり似顔絵日記

「枝から枝へ」　透明水彩・色鉛筆

これ、前にも上げてるかもしれませんが改めて。

自分的にはこの絵、ちょっとした転換期の1枚です。



イラストを書く場合、大きく分けてリアルかディフルメか、言い換えれば

写実的かマンガっぽいか、という分け方が出来るかと思います。


自分の場合、リアルな描写を突き詰めていくのは割と楽なんです。

学校で油絵をやって、デッサンの授業を中途半端に受けたものとしては、

習ったことをもう一度復習していくわけですから。



ところが、マンガを描き慣れていない、あるいは、

デッサンを極めてそれを崩せるレベルにまで到達していない

という技術レベルでは、

マンガっぽい表現がイマイチしっくり来ない。

顔の描き方とか、体のバランスとか、全部がです。



似顔絵を仕事にするにあたって、人物の顔は相当練習させてもらったのですが、

それでも未だに「デッサンの授業の延長」だと思います。

ぱっと見て、誇張したり簡略化したりっていうのは本当に出来ない。



それが、このイラストを描いたときに、少し方向性が見えたというか・・・

自分の中で新しい描き方ができそうだと思ったのでした。



仕事で絵を描いているとなかなか冒険できませんから、

やはり展示用にたくさんのイラストを描かないといけないかもしれないですねー。

表現の幅が広がれば、それだけ対応できるお客さんが増えるというものです。


↓しっくり来てないときのタッチ。き、きもい！

といっても、この二つの絵を描いた時期、1ヶ月も違わないと思うんですが。